著作権とは、著作物の創作者である著作者が、様々な形で著作物をコントールできる権利を抽象的に呼んでいることが多いですが、以下のように分類されています。

著作者が有する権利には、著作人格権と著作権（著作財産権）があります。

 

著作人格権は、著作者が精神的に傷つけられないようにするための権利であり、

①公表権（公表するかしないかを決められる権利）

②氏名表示権（公表する際に著作者名を表示するかしないか、どのような名で表示するかを決められる権利）

③同一性保持権（自分の意思に反して著作物を無断で改変されない権利）

があります。

 

著作権（著作財産権）は著作物を利用する権利であり、

①複製権（コピーする権利＝無断でコピーされない権利）

②上演権、演奏権（公に上演する、演奏する権利＝無断で上演、演奏されない権利）

③上映権（公に上映する権利＝無断で上映されない権利）

④公衆送信権（公衆送信を行う権利＝無断で公衆送信されない権利）

⑤口述権（公に口述する権利＝無断で口述されない権利）

⑥展示権（公に展示する権利＝無断で展示されない権利）

⑦領布権（複製物を頒布する権利＝無断で頒布されない権利）

⑧譲渡権（原作品又は複製物を譲渡により公衆に提供する権利＝無断で譲渡されない権利）

⑨貸与権（複製物の貸与により公衆に提供する権利＝無断で貸与されない権利）

⑩翻訳・翻案権（著作物を翻訳、編曲、変形、脚色等をする権利＝無断で翻訳、翻案されない権利）

があり、著作物の性質に応じて各種の権利が発生します。