債務整理相談：Ｑ特定調停とは何ですか？

特定調停とは、債務整理の手段の一つで、債権者と返済方法などについて話し合い、生活や事業の建て直しを図るための手続として、簡易裁判所に申し立てを行い、裁判所が債権者と債務者双方の言い分を聞きながら、合意できる点を探っていく話し合いを前提とした手続きです。

通常の民事調停や家事調停と同様、期日が指定され、期日に双方が出席して話し合いを進めていきます。

取引履歴の開示なども、裁判所に対して行われることになります。

通常の民事調停や家事調停の場合と異なり、債権者の同意が得られない場合であっても、調停委員会は、事件の解決のために適当な内容の調停条項を定めた決定を出すことができる、という特徴を持った手続きです。

ただし、調停委員会の出した決定に異議が出された場合には、調停は不成立となり、他の債務整理の手段を検討せざるを得ないことになります。

事情により弁護士などの専門家への依頼が困難な場合に、ご自身でとる手続きとしては比較的利用しやすいと思われます。

債務整理の方法についてお悩みの方は、専門家である弁護士にお気軽にご相談ください。