内容証明相談：Ｑ内容証明はどのように利用されるのでしょうか？

内容証明郵便は、利用される場面として、以下のような場面が考えられます。

①意思表示の通知自体が法律的な効果を発生させる要件となっている場合にこれを利用する場合

具体的な事例としては、

・長期間家賃を滞納している賃借人に対して、相当な期間を定めて解除通知を出す場合

・時効援用の通知

などがあります。

②通知の内容に証明したい事実を記載して、これを証拠として利用する場合

具体的な事例としては、

・セクシャルハラスメントやパワーハラスメントを受けているという具体的な内容を記載する場合

・騒音被害を受けている場合に、騒音の具体的な内容を記載する場合

などがあります。日記や記録の代わりに用いる場合といえます。内容証明郵便により記載をしておけば、後日改ざんしたと反論されるリスクがほぼなくなります。事件発生直後に内容正米郵便を出しておけば、記憶違いの疑いも生じにくくなります。

③相手方に対する心理的な強制力を期待してこれを利用する場合

内容証明郵便は特殊な郵便として相手方に送付され、特殊な形式で記載されているため、相手方に重要事項であるとの印象を与え、相手方からの反応を引き出す目的で利用される場合もあります。

具体的な事例としては、

・金銭債権の請求

・訴訟提起前の請求

などが考えられます。

内容証明郵便の効果的な活用方法ついては専門的な知識が必要な場合もありますので、専門家である弁護士にお気軽にお問い合わせください。